昨年限りで現役を引退したK-1武蔵(37)が、引退試合で兄弟対決に臨む。18日、実弟の元K-1

 MAX戦士TOMO(36)と都内で会見し、10月23日に都内のZepp

 Tokyoで引退試合を行い、K-1ルール3分2回でTOMOと初対戦することを発表した。2人の個人事務所が主催の自主興行で、この1試合以外は武蔵とゆかりのあるバンド3組(22日にバンド名発表)がライブを開催する。

 武蔵は「史上最強の兄弟ゲンカができたらいい。エキシビションではないので、今のところ(ヘッドギアなど)付けるつもりはない」と真剣勝負を強調した。引退試合の相手に自ら名乗りを上げたTOMOも「一格闘家の武蔵とやりたい衝動があった。兄弟ゲンカを楽しみにしてください」と受けて立つ姿勢をみせた。

 昨年9月のレバンナ戦(韓国)での判定負けで完全燃焼した武蔵は、引退試合に消極的な姿勢をみせていたが、ファンからの要望が高まり、再びリングに上がることを決めた。「最後が韓国で、ずっと応援してくれたファンに戦う姿を見せていない。見せなくては、と思った」と強い意気込みを示した。【藤中栄二】