ノア小橋建太(43)が2日、演歌歌手のみずき舞(36)と東京・帝国ホテルで挙式した。プロレス界最後の大物独身がゴールイン。式後にツーショットで会見に臨んだ。「試合と違った緊張ですね」。金びょうぶの前に立つと、吹き出す汗を何度もぬぐった。ベージュのウエディングドレス姿、新婦みずきの横で、「今日までドレスは見ませんでした。感動しました。きれいです」とほれ直した。

 10年を超える交際期間で、何度も荒波を乗り越えてきた。小橋は06年に腎臓がんが見つかり、右腎摘出の手術を受けた。07年に復帰したが、08年には両ひじを手術。今年も右ひじと右ひざにメスを入れた。闘病生活も隣にいつもみずきがいたから乗り越えられた。コレステロールやタンパク質を少なめにした食事など、ひじの血行や腎臓への負担軽減を考えた愛のメニューでサポートを受けた。

 この日は親族を集めた結婚式だけ。披露宴、新婚旅行、そして子づくりも、小橋が復帰してからだ。「まだ自分が復帰していないのでね。年内に復帰したい。あと2カ月あるんで何とかしたい」。2カ月後の12月5日には、武道館大会が控える。3年前、がんから復帰した思い出の大舞台が目標になる。【森本隆】