福岡県の30代女性が全日本プロレス(東京)と、選手として試合に出ていた武藤敬司社長、悪役のTARUを相手取り、約4400万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。16日、同地裁で第1回口頭弁論があり、全日側は請求棄却を求めて争う構えを示した。訴状では、女性は06年9月、北九州市内で全日の試合を観戦。場外乱闘になり、中2階席で武藤と戦っていたTARUが女性の足の上に落ち、女性は骨折。全日からは約90万円の治療費が支払われたが、女性側は逸失利益などの支払いを求めた。全日は「この件は誠意を尽くして07年に完了していた。今回訴えられて非常に驚いた。裁判で事実関係を明らかにしたい」と話した。