<プロボクシング:WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦>◇19日◇大阪・よみうり文化ホール

 メーンで登場したWBA女子世界ミニマム級王者の多田悦子(30=フュチュール)が7度目の防衛に成功し、国内女子最多記録に並んだ。同級7位マリア・サリナス(22=メキシコ)のパワフルなパンチに苦戦しながら3-0判定勝利を収めた。

 判定を聞いた多田は「ふ~」と、ひと息ついた。採点は2、4、4点差でも、内容は競っていた。「正直、差はないと思っていた」。安堵(あんど)感から、目に涙も浮かんだ。苦労して、富樫直美、小関桃と同じ最多V7を達成した。

 1回にサリナスの右フックを浴びて顔が紅潮。左右の大振りを脅威に感じた。「パンチが強かった。久しぶりにボクシングが怖かった」。勝ち気な性格から打ち合ったが、中盤からセコンドの指示で足を使うよう作戦変更。右ジャブ主体に6~8回のポイントを奪って何とか逃げ切った。

 プロ初の対サウスポー。アマチュアでも4戦して2敗と苦手意識があった。「左が相手でプレッシャーがあったけど、これで新しい1歩を踏み出せたかな」。次戦は夏ごろ、メキシコでの防衛戦を計画中。女子ボクシング界の盛んな地で、真価が問われるV8戦となりそうだ。【大池和幸】