奇襲作戦で王者の穴見つけたぞ!
WBC世界スーパーフライ級4位の佐藤洋太(27=協栄)の挑戦を受ける同級王者スリヤン・ソールンビサイ(23=タイ)が22日、都内の協栄ジムで練習を公開した。27日の試合(東京・後楽園ホール)を控え、軽めのスパーリングを予定していた王者に対し、協栄ジム側は16歳の若手ホープをパートナーに用意して、「ガチンコスパー」を仕掛けた。
前日21日に来日した王者はマウスピースも用意しておらず、本気で打ち合うつもりはなかった。だが、タイでプロデビューした協栄ジムの前川龍斗に打ち合いを挑まれると、やむを得ず真剣にパンチを打ち返してきた。練習後、「びっくりしてないし、全然怒ってないよ」と強がったが、アウェーの洗礼に不快感は隠せなかった。
具志堅、鬼塚ら10人の世界王者を育てた先代の故金平正紀前会長時代からの協栄ジム伝統の「奇襲作戦」だった。本来の動きを出させるために、王者を怒らせ、感情的にさせる。この日もスパーリング中、金平桂一郎会長は前川に「行け、行け」「打ち合え」と試合さながらに大声で指示を送った。
スパーリング後、金平会長は「本気になれば、くせも出る。大きな穴を見つけました」とニヤリ。接近戦で左のガードが下がる王者の悪癖を見逃さなかった。「佐藤の右カウンターは当たる。KOで倒せる。序盤の1発もありますよ」。本気になった王者から弱点を見いだした。【田口潤】

