大みそかに3度目の世界挑戦するWBA世界スーパーフライ級10位河野公平(32=ワタナベ)は26日、都内のジムで練習を公開した。河野は高橋トレーナーを相手に軽めのスパーリングを披露。母久子さんがその姿をジッと見詰めた。異例の「母親参観練習」。これまでもタイトル戦前は恒例で「本人がやると決めたことなら、できる範囲で応援したい」と今も実家で同居し食事などでもサポート。河野は「気持ちが入った。うれしいこと」と照れた。

 格闘技には縁のない一家だったが、河野は99年の東亜学園高3年からボクシングを始めた。両親は猛反対していたが、翌年プロ初戦で判定負け。父豊蔵さんは本人以上に悔しがり、そのハートに火が付いた。

 早速自宅リビングを改造した。鉄筋に穴をあけてサンドバッグをつるし、シャドーやミット打ちができるスペースにした。ビデオも設置し、時にはミットも持ち、ジムで足りない分や反省点を練習。今ではビデオを見て研究し、技術面でもアドバイスを受ける。カイロプラクティックの外苑前カイロセンターを経営し、息子の体調管理にも一役買う。

 王者テーパリットは無敗の若手で、日本人相手に3連続防衛と手ごわい。「覚悟を決め、3度目で一番調子いい。しつこいボディーでスタミナ生かして」と河野は後半勝負。背水の3度目で家族の後押しに、負けるわけにはいかない。【河合香】