<UFCリターンズ(7)>
昨年2月のUFC日本大会で誕生した王者は、3月3日の「UFC
JAPAN
2013」(さいたまスーパーアリーナ)に注目している。2度の防衛に成功中のUFCライト級王者ベンソン・ヘンダーソン(29=米国)が気にするカードは、やはり同じ階級。カード表を眺めながら五味-サンチェス戦に目がとまる。「火の玉ボーイ(五味の愛称)だね。サンチェスはライト級2戦目で、面白い試合になる」と予想した。
五味はレジェンド的な存在だという。「以前はPRIDEこそが最高峰の選手が集まる舞台。ボクら世代は、みんな五味選手を見て育ったと言っても過言じゃない。(UFC元2階級制覇王者)B・Jペンに近い選手」と明かし、将来的な対戦も意識していた。
ヘンダーソン
五味選手は武器もスキルも経験もある。またUFCで3勝ぐらい挙げればタイトル戦は現実味を帯びてくる。まだまだ彼にその力はある。
五味の対戦相手サンチェスについて「彼の戦い方は1つだけ。前に押してアッパー」と分析。その上で、五味に対し「過去の敗戦は1発を待って不利になっていた。もっとボクシング的な動きを多用し、手数も多く出していけば勝機が広がる」とエールを送った。
昨年の日本大会でUFC王座を奪い、恋人マリアさん(20)は大の秋田犬好き。忠犬ハチ公の物語も知っているヘンダーソンは「また日本でタイトル戦ができたら光栄。日本のファンは格闘技に造詣が深く、その中で戦えるのはうれしい」と日本への思いは強い。もし来年の日本大会で五味との防衛戦が実現すれば「本当に面白いし楽しみ」と待ち望んでいる様子。まず4月20日(日本時間21日)には、ストライクフォース世界同級王者ギルバート・メレンデス(30=米国)とのV3戦を控えているが「(強い)選手ばかりで厳しい階級だけど、長く防衛するプランは持っている」と闘志を燃やしていた。【藤中栄二】(おわり)
◆ベンソン・ヘンダーソン
1983年11月16日、米コロラド州コロラドスプリングズ生まれ。テコンドー黒帯。ネブラスカ大でレスリング部に所属。ブラジリアン柔術を習得し、06年にプロ格闘家デビュー。09年1月にWEC参戦。同年10月にライト級暫定王者となり、翌10年1月に王座統一。11年4月、UFCに参戦し、昨年2月のUFC日本大会で、同級王者フランク・エドガーに挑戦して王座奪取。2度の防衛に成功中。在韓米軍に勤務していたアフリカ系米国人の父と韓国人の母を持つ。英語と韓国語を話す。175センチ、70キロ。
◆テレビ放送
WOWOWプライムで3月3日正午から生中継。

