藤波辰爾(59)の長男怜於南(19=立大)が、本格デビューへの道を自ら切り開く。5月29日のドラディション後楽園ホール大会のエキシビションマッチに臨む怜於南は27日、「父に認めてもらえるような内容を見せたい。そのために毎日できることを必死にやる」と意気込んだ。「29日を見てから」と言う藤波を納得させるため、覚悟を示した。
レスラーを志すきっかけになる試合があった。98年4月4日、アントニオ猪木の引退試合(東京ドーム)のセミファイナルで、藤波がIWGPヘビー級王者・佐々木健介を破った姿に鳥肌が立った。「泣きながら『ドラゴン!』と叫んでいる人もいた。ライトを浴びて花道を歩く父が本当に格好良かった」。
昨年4月、藤波のデビュー40周年記念興行のリングの上でプロレスラーを目指すことを宣言。「ここで言わなければ後悔する」と長年温めた思いをぶちまけた。以来、大学の授業が終わると都内のジムに直行し、基礎練習とウエートトレーニングに取り組む生活を送る。「遊びたいと思わないくらいやりがいを感じる。オーバーワークを避けるためにアルバイトをしています」と真剣だ。藤波も息子の姿に「プロレスに集中することで生活面の無駄もなくなった」と成長を認めている。
目指すスタイルは「藤波辰爾の姿が端々に見えるが、コピーではないオリジナル」。藤波ジュニアから“怜於南”になるために、まずは最初のハードルに集中する。【奥山将志】
◆藤波怜於南(ふじなみ・れおな)1993年(平5)7月7日、東京・調布市生まれ。08年、立教池袋中で全国中学ゴルフ選手権団体7位。09年、立教池袋高で関東高校ゴルフ選手権団体出場。12年、立大法学部法学科入学。172センチ、80キロ。

