WBC世界バンタム級王者の山中慎介(30=帝拳)が左ボディーストレートで完勝防衛を狙う。8月12日に東京・大田区総合体育館で同級7位ホセ・ニエベス(32=プエルトリコ)との4度目の防衛戦に控え、28日に都内の所属ジムで同門の前WBC世界フライ級王者・五十嵐俊幸(29)と4回のスパーリングを消化。山中は「(ニエベスと)同じサウスポーで、きれいなボクシングをするので対策できます」と前王者と拳を交え、集中力を高めた。

 「KOで勝ち、内容を求めたい」という山中はV4戦のポイントに左ボディーストレートを挙げた。敵にダメージを与えるだけでなく「左がボディーに入ると右ジャブも当たる。ジャブで負けなければ、自分の負ける姿は想像できない」と自信満々。来週からフィリピン人の練習パートナーを招き、本格的に磨きをかける予定だ。

 練習後、都内で開催された母校・専大校友会などが主催する「応援する会」に出席し、同大OBから激励を受けた。【藤中栄二】