日本ミニマム級6位井上拓真(18=大橋)が、兄を超える早さで世界タイトルへ挑戦する可能性が出てきた。プロ2戦目(4月6日、東京・大田区総合体育館)の相手が、5日に横浜市内のジムで発表された。50キロ契約8回戦で、WBA世界同級3位ファーラン・サックリーリンJr(20=タイ)と対戦する。

 ファーランは昨年大みそかに前WBA同級王者宮崎をKOし、他3団体でも上位ランク入りしている。拓真が勝てば、代わって上位ランク入り。世界挑戦には日本および東洋太平洋王者に限る国内ルールがあるが、特例で指名試合となれば挑戦可能だ。

 兄尚弥は日本と東洋太平洋を国内最速タイで奪取し、同じ4月6日に井岡を抜く6戦目で世界奪取最速を狙う。兄を上回る可能性は十分で、3戦目なら世界最短タイ。大橋会長は「次でも話があれば受ける。無謀でなく必然。兄尚弥よりフィジカルは上でプロの水が合う」と後押しする。

 この日はメーンでV2戦の八重樫と4回のスパーで、引けをとらずに打ち合った。「相手も決まってホッとした。練習に身が入る。しっかり倒して次の大きなチャレンジにつなげたい」と力が入る。1日に高校を卒業したばかりだが、早くも世界前哨戦ともいえるビッグマッチに臨む。【河合香】

 ◆スピード世界王座奪取

 センサク(タイ)の3戦目が最速。元ムエタイ王者で75年にWBC世界スーパーライト級王座を獲得した。1日に五輪連覇のロマチェンコ(ウクライナ)が2戦目で更新を狙ったが判定負けした。国内では井岡一翔が11年に7戦目でWBC世界ミニマム級王座に挑戦して5回TKOで奪取。5人目の挑戦にして最短記録となった。