WBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳)が、左構え対策で万全を期す。23日の同級3位シュテファーヌ・ジャモエ(24=ベルギー)との6度目の防衛戦(大阪城ホール)を控えた18日、都内の所属先でジムワークを消化した。

 この日までに、本来右構えの挑戦者が、左での練習も行っているという情報を入手。これまで5度の防衛戦のうち4度サウスポーを下してきた王者は、「かく乱しようとしているんでしょうけど、急に変えたところで自分と互角に戦えるわけがない」と余裕の表情。

 それでも、陣営は急きょ今日19日に左構えの元WBCフライ級王者・五十嵐と2回のスパーリングを行うことを決定。大和トレーナーも「念のため」と話すなど、リスクを最小限にする方針だ。山中は練習後に、減量も残り1・5キロと明かすなど、順調な調整ぶりをアピールした。