ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者河野公平(33=ワタナベ)が、12月31日に東京・大田区総合体育館で初防衛戦を行うことが16日、発表された。

 河野は、初防衛戦の決定に「正直ホッとした。うれしい」と安堵(あんど)した。3月に2度目の王座奪取後、亀田興と対戦に照準を定めた。ところが、WBAが対戦入札を指令したが国内開催できないため、すったもんだの末に流れた。「王座を剥奪されるかと心配で…。亀田とはもうやりたいと思わない」と、当時の苦悩を振り返った。

 2年前の大みそかに同じ会場で、3度目の挑戦で王座を奪った。初防衛戦は0-2の判定負け。「縁起のいい場所で、今度こそ何が何でも勝ちたい」と決意を口にする。20戦無敗中の相手だが「かみ合う。もっとパワーアップして早く終わらせたい」。KO初防衛で、亀田に振り回された鬱憤(うっぷん)を晴らす。