米総合格闘技のM1グローバルは27日(日本時間28日)、ロシアのサンクトペテルブルクで会見し、11月11日に北京で開催のM1チャレンジ53大会に出場予定だった石井慧(27)が、肋骨(ろっこつ)骨折のため欠場すると発表した。石井は同大会で、K-1などで活躍したセルゲイ・ハリトーノフ(34=ロシア)と対戦予定だった。石井の欠場により、代替選手の選定のため大会も同25日に延期された。

 石井は8月23日に、両国国技館でミルコ・クロコップにTKO負け。その後、9月26日に、M-1チャンレンジ53大会への出場が決定した。ハリトーノフ戦へ向け、10月からオランダ、さらにパリのジェロム・レバンナのジムで、トレーニングに励んでいた。ハリトーノフがキックボクシング出身ということで、同ジムでもキック、パンチなど打撃の強化を図っていた。しかし、その練習中に肋骨を骨折した。

 石井は、クロコップ戦で流血によるレフェリーストップ負けとなったが、試合内容には手応えをつかんでいた。それだけに、ハリトーノフとの一戦を、クロコップとのリベンジ戦へ向けた強化の一環としてとらえていた。北京での発表にはIGFのサイモン猪木氏も駆けつけていた。関係者によると、12月31日のイノキ・ボンバイエ2014大会への出場は調整中という。大会まで2カ月ほどと迫っているが、石井が完全復活できるかは、微妙な状況だ。