大相撲の冬巡業が2日、大分県の別府市で行われ、豊ノ島(32=時津風)が観客を沸かせた。

 子どもとの稽古で猫だましを連発。勝ったものの、尾車巡業部長(元大関琴風)や大山親方(元前頭大飛)から「子ども相手にダメだ」「正々堂々と行きなさい」と苦笑いでダメ出しされ、取り直しとなった。それでもお客さんは大喜び。九州場所で横綱白鵬が行い、物議を醸した一番をあえてまねた。そこには笑いを取ることとあわせて、もう1つ狙いがあった。「こういう場所で笑いに変えることで(騒動になったことも)薄まってくれたらなと」。尾車部長は「みんな役者だな」と笑っていた。