綱とりの大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)がきちんと立て直した。左で張って碧山の勢いを止めると、がぶり寄りから右の突き落とし。許されない連敗はしなかった。「流れのある相撲が取れて、前に攻められた。勝たないと、おもんないね」としみじみと言った。

 隠岐の海に敗れた前夜、会場を後にすると兵庫・西宮市の塩田宗広トレーナーの元へ直行した。公園で、ケトルベルを入れた66キロのタイヤ押しと、150キロに増量させたタイヤ引き。さらにタイヤを引きずったすり足を、それぞれ15メートル行った。「『今日よりも強くなっているはず』と思って。(優勝は)自分でつかまなアカン。下を向いていたら、つかまれへんからね」。

 場所中の夜のトレーニングは異例だが、初場所13日目で豊ノ島に敗れた日も、同じ思いで実施して賜杯を勝ち取った。電気、はり治療を3時間。その後に祐未夫人と焼き肉で験を直して、無事の立て直し。「今日は楽しかった」と笑った。