初めて番付にしこ名が載った晴れの“デビュー場所”で、西10枚目の池川(22=八角)が序ノ口優勝を決めた。ただ1人、無傷の6連勝でこの日の7番相撲に臨み、序二段の大和湖(16=山響)を、受けて立って右を抱えながら難なく寄り切り、7戦全勝で優勝を決めた。

 今春、近大を卒業し3月の春場所で初土俵を踏んだ。近大で同期の石橋は、春場所で三段目最下位格付け出しで、既に本割を経験。同じく同期の玉木は、初場所で初土俵を踏み、春場所と今場所と連続優勝。大学こそ違うが、同学年の小柳(時津風)も幕下優勝を争う位置にいる。やはりライバル意識が強いようで「とりあえず優勝したかったけど、それより玉木、石橋、小柳に早く追いつきたい。それを励みに稽古をしてきました」と話した。

 今後の目標は「出来るならノンストップでこのまま最短で」と話す関取の座。すぐに現実を見直すように「2年以内には(新十両に)行きたい」と続けた。