綱とりを目指す大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が前頭筆頭嘉風(34=尾車)を小手投げで下して2勝目を挙げた。土俵際まで押し込まれたが、左へ回り込みながら右から逆転の小手投げを決めた。

 連続金星で勢いに乗る前頭筆頭隠岐の海(31=八角)が物言いの末、大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)に逆とったりで勝ち4連勝を飾った。これで2横綱、2大関撃破となった。照ノ富士は2敗となった。

 両横綱は安泰だった。3日目に土のついた日馬富士(32=伊勢ケ浜)は前頭2枚目栃ノ心(28=春日野)に上手を与えず、寄り切って3勝1敗とした。連敗スタートの鶴竜(31=井筒)は前頭2枚目正代(24=時津風)を寄り切って2勝2敗とした。

 かど番の大関豪栄道(30=境川)は前頭3枚目貴ノ岩(26=貴乃花)を寄り切って連勝を4に伸ばした。上手を引けない苦しい態勢だったが、右すくい投げから相手を崩して逆襲した。

 同じくかど番の琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)は前頭4枚目妙義龍(29=境川)を寄り切って3勝目を挙げた。

 人気力士の前頭14枚目遠藤(25=追手風)は新入幕の同12枚目千代翔馬(25=九重)の首投げをこらえてすくい投げ、3勝1敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは豪栄道、隠岐の海、前頭8枚目琴勇輝(25=佐渡ケ嶽)の3人になっている。

 十両では、注目の筆頭宇良(24=木瀬)が5枚目佐田の富士(31=境川)にはたき込まれて2連敗を喫し、2勝2敗となった。