大関は綱引きも強かった-。大相撲秋場所で初優勝した豪栄道(30=境川)が在籍した大阪・寝屋川四中3年時の担任だった酒井紀雄さん(56=明和小校長)も感激に浸った。24日は寝屋川市役所で、600人以上の市民とスクリーン越しに雄姿を見守り「信じられない。夢のような話。(豪栄道)豪太郎は中3の時から『この道(相撲界)に行く』と言っていた。そう言いながらも優勝っていうのは信じられない」と感慨深げに話した。

 中学時代から交友が広く、人気者だった。酒井さんは「体育大会で力を発揮していた」と思い出話を披露。綱引きでは一番後ろで体に綱を巻き付け、仲間を鼓舞していたという。「(3年時は)もちろん優勝しました」。昨年9月には「寝屋川市ふるさと大使」の活動の一環で、豪栄道が母校の明和小を訪問。サプライズ登場に、児童は大興奮だったという。

 来場所は綱とりとなり、周囲の期待も高まる。酒井さんは「決して変化とかではなく、真っ向から行くスタイルを続けてほしい」と健闘を祈った。