大相撲の秋巡業が7日、埼玉・入間市で行われた。綱とりが白紙に戻った大関稀勢の里(30=田子ノ浦)はこの日も正代、輝、千代の国と若手平幕相手に13番(12勝)。今巡業は三役以上でただ1人、初日から17番、14番と3日連続で稽古土俵に上がっている。

 またこの日は、稽古場に来る関取衆が少ないことに「お客さんがこんなに来ているのに、あまりにも少ないから『どうなんですかね』と話した」と横綱日馬富士に打診。横綱は「お前は言っていい立場。厳しく言わないと」と促したという。御嶽海に四股を踏み続けさせ、自分は鬼の形相で土俵へ。心身ともに大関の自覚をにじませながら、実りの秋巡業を稀勢の里が歩む。