大相撲の春巡業が11日、静岡県三島市で行われ、現役引退を表明したフィギュアスケート女子の浅田真央(26=中京大)に角界からもさまざまな声が上がった。

 浅田と同学年の前頭遠藤(26=追手風)は「同学年としてすごいなーって思って見てました」と話した。10年バンクーバー、14年ソチ五輪での演技を夜中に起きてテレビ観戦していたといい「演技していると息ができなかった。ジャンプしたときに『大丈夫かな。着氷できるかな』って。そういう人を引きつける魅力ありましたね」と話した。さらに「愛ちゃんもそうじゃないですか。小さいときから競技を始めて国民に愛されている。真央ちゃんも同じ。その分、引退するのはみんなびっくりすること」と卓球女子の福原愛を例に出して、驚きの大きさを表現した。

 横綱日馬富士は報道陣からの質問で引退を知り「そうなの? まだ若いのにね」と驚き「最近引退という言葉がすごく響く」と自分のことのようにしんみりと話し「もうちょっとやらせてよ」とおどけた。

 前日の夜のニュースで引退を知った横綱鶴竜は「子どものころからの夢だったオリンピックで金メダルを取れなかったという気持ちがね」と引退にはメンタル面が関係していると推察した。