[ 2014年5月28日8時1分

 紙面から ]サッカーW杯開催に抗議するデモ参加者に囲まれた、ブラジル代表が乗ったバス(AP)

 W杯ブラジル大会で史上最多6度目の優勝を目指すブラジル代表のバスが、W杯開催に反対する人々に襲撃された。代表チームは26日、ベースキャンプ地のリオデジャネイロ州テレゾポリスで始動。リオデジャネイロのホテル出発時に選手を乗せたバスが数百人に取り囲まれて蹴られるなどした。約90キロ離れたキャンプ地では待ち受けた約30人に怒号を浴びせられた。パレイラ・テクニカルディレクターは「みんなが代表チームに反対しているわけではない。応援してくれると信じてる」と困惑気味だった。

 この日は、24日の欧州チャンピオンズリーグ決勝を制したRマドリードのマルセロを除く選手が集合し、身体検査などを行った。スコラリ監督は「最初の10日間はゆっくり調整し、最後の1週間で仕上げていく」と余裕を見せたが、W杯反対活動に水を差される波乱の船出となった。