[ 2014年6月16日9時22分

 紙面から ]

 サッカーW杯初戦に敗れた日本代表を僕たちが元気づける-。日本-ギリシャ戦(日本時間20日)で日本代表選手と手をつないで入場する「エスコートキッズ」11人が15日、成田空港からブラジルへ向けて出発した。出発前にテレビで日本を応援。敗戦を受けて「エスコートの力でギリシャに勝つぞ!」と気合を入れた。逆境にもめげない強い気持ちを胸に、日本代表選手と一緒にピッチに立つ。

 約900倍の難関を突破した11人は、気持ちの強さも人一倍だった。小学1~5年、6~10歳が対象のエスコートキッズ。コートジボワール戦の後半にFW本田がパスミスをすると、「ちゃんとしろ~!」と激怒するシーンもあった。2失点で逆転された後は、「ドログバが強すぎるから、レッドカード3枚だ!」と叫んだ。

 キャプテン役を任された小5の鈴木航介君(10=福岡市在住)は「負けて悔しいけど、ギリシャ戦で勝つために、日本代表に協力します。選手に『コートジボワール戦のことは忘れて、残り2戦に勝って』と伝えたいです。エスコートをした後、スタンドで声を出します」と力説。敗戦を引きずる様子はなかった。

 午後2時半ごろ、出発ロビーで出発式を開催。鈴木君が「エスコートキッズとして、全力で応援して帰ってきたいです」と宣言した。その後、円陣を披露。セネガル人の父、日本人の母を持つ小5のジョップ・セリンサリウ君(10=神奈川県茅ケ崎市在住)が「エスコートの力でギリシャに勝つぞ!」と気勢を上げ、周囲が「オ~!」と続いた。

 セリンサリウ君は5歳からサッカーを続けている。「小3の時、強いチームと競り合って、僕のロスタイムのゴールで勝った。最後まで諦めちゃダメ」。Jリーグ仙台の育成コースに通っていた小4の郷家隆晟(ごうけ・りゅうせい)君(9=仙台市在住)は「負けた時、どこが悪いか反省するから、チーム力が伸びる。日本代表も同じはずです」と期待した。

 逆境にもめげない子どもたちは、米アトランタ経由で現地時間16日にブラジル到着。同18日にギリシャ戦開催地のナタルに入る。1次リーグの逆転突破を信じて、日本代表選手と手をつなぐ。【柴田寛人】

 ◆エスコートキッズ

 サッカーの試合で、出場選手と手をつないでピッチに入場する子どもたち。選手がフェアプレーを誓う意味があるとされる。国際サッカー連盟(FIFA)主催の国際大会や各国リーグで採用されている。W杯公式パートナーのマクドナルド社は、02年日韓大会からW杯のエスコートキッズを主催。4度目になるブラジル大会では、過去最多の世界69カ国から1400人以上の子どもが参加予定。