永尾まりや(21)が、同期島崎遥香(21)からの手紙に涙した。

 卒業ソング「夢の河」を歌うと、島崎から永尾に手紙が送られた。「こんな大勢の前で手紙を読むタイプではないし、緊張で気持ち悪いけど…」と恥ずかしがった島崎も、涙ながらに読んだ。

 島崎「まりやと出会って、6年という月日が経ちましたね。第一印象をすごく覚えていて、オーディションで事前に『制服で来ないでください』と言われていたのに、まりやはずっと制服を着ていました。思い返せば、同期の中で最初に話したのが、まりやだったと思います。初めてのレッスンに行く道のりで、『何歳ですか? 私踊れなくて…』という会話を交わしたことが、うっすら残っています。案の定、私たちだけダンスがとても下手で毎日居残りさせられたね。意識がもうろうとしながら、できない者同士、教え合いっこしたね。つらかったね。疲れたときはチョコレート。今日こそは、みんなについていけますようにと、お守りみたいに『今日もチョコを持ってきた?』と会話から始まって、帰り道になると、『いつ辞める? 辞めるときは一緒に辞めようね』と毎晩毎晩つぶやきながら帰ったのを覚えています。そんな私たちもデビューさせてもらって、チームが離ればなれになってから、会う機会も減ってしまったけど、6年前から今日まで、気付いたらまりやは何も言わずにいつも隣にいてくれて、私だけが1人ぼっちにならないように、大人数の中、浮かないようにしてくれていた優しさに気付き、今まで当たり前であったことが、当たり前ではなくなると思って、まりやが卒業してしまったら、どうしたらいいの? って心細いよ。でも最近のまりやは、前より充実しているように見えて、意志もしっかりとしていてかっこいいです。だから私も強くなれるように、AKB48で頑張りたいと思います。今日は『いつ辞める? 辞めるときは一緒だよ』という言葉ではなく、『離れていてもどこか隣にいて寄り添いながら、これから先も一緒に仕事ができますように』という言葉を贈りたいと思います。今までありがとう。そして、これからもよろしくね」。

 会場からは大きな拍手が送られた。永尾は「すごく感動しました。ぱるるも辞めないで、AKB48として頑張ってほしい」とエール。島崎も涙をふいて「もう一生読みませんよ」と、最後まで照れ隠ししていた。