AKB48の派生ユニット、渡り廊下走り隊が9日、東京・青海のゼップダイバーシティ東京で解散コンサートを行った。09年1月にグループの妹系ユニットとしてデビューしてから5年。後輩メンバーも多く加入し、立場も変わってきた。最近は各メンバーが個性を生かして活動の幅を広げ、個人としての地位を確立。最初で最後のソロライブを終え、メンバー7人はそれぞれの道を歩き出した。

 コンサートの最後、メンバー全員が横一列になってあいさつした。全員の瞳が潤んでいた。渡辺麻友(19)は「胸がいっぱいで張り裂けそう…ううううう…」と号泣。何度も深呼吸して叫んだ。「これからは、みんな、それぞれの夢に向かって走っていきます。このメンバーと、皆さんと一緒に走ってきた5年間は、私の青春でした!」。そう叫ぶと、ファン2000人から大歓声を浴びた。

 渡り廊下走り隊は、AKB48のグループ内ユニットとして渡辺ら4人で08年に結成。かつてのおニャン子クラブの派生ユニット「うしろ髪ひかれ隊」の妹分という位置付けだった。09年に「初恋ダッシュ/青い未来」でCDデビュー。AKB48のコンサート内でたびたびパフォーマンスを披露し、CD発売のたびにファンイベントなどを行ってきた。シングル10枚、アルバム2枚を発売した。

 結成当時15歳だった平均年齢は21歳になった。今やAKB48の中心メンバーとなった渡辺をはじめ、それぞれが「個の力」でグループを支える個性派集団となった。HKT48に移籍した多田愛佳(19)は博多で頼れるお姉さん的存在に。ジャカルタ・JKT48に移籍した仲川遥香(22)は現地でCM7本に出演。岩佐美咲(19)はAKB48初のソロ演歌歌手として活動している。

 グループ内ユニットとして昨年、小嶋真子(16)ら若手で結成した新たな妹系ユニット「てんとうむChu!」もデビュー。渡辺は「一瞬一瞬を大事に過ごしてほしい」とエールを送った。この日は昨年卒業した元メンバーの小森美果(19)もサプライズで登場。メンバーからもみくちゃにされると涙を見せた。

 ライブでは「アッカンベー橋」「完璧ぐ~のね」などの代表曲を披露。ユニットにとって最初で最後となったソロコンサートを終え、ファン2000人から大歓声を浴びた。【横山慧】

 ◆渡り廊下走り隊

 渡辺麻友、多田愛佳、仲川遥香のユニット「お菓子なシスターズ」を母体に、08年に平嶋夏海を加えて「渡り廊下走り隊」として結成。09年1月にシングル「初恋ダッシュ/青い未来」でCDデビューを果たす。10年2月に菊地あやかが、同6月に岩佐美咲、小森美果が加入した。12年1月には、平嶋が脱退、3月に浦野一美が加入、昨年8月に小森が卒業と増減を繰り返している。愛称「ワロタ」。