大みそかのNHK紅白歌合戦に、アイドルグループ乃木坂46の初出場が内定したことが15日、分かった。今年リリースしたシングル3枚はすべて50万枚以上を売り上げるなど、実績は十分。AKB48の公式ライバルとして、デビュー2年とは思えない破竹の勢いと抜群の人気が評価された形だ。

 今年の乃木坂46は目覚ましい快進撃を続けている。先月リリースした最新シングル「何度目の青空か?」は発売初週で47・9万枚を売り上げ、2週目に50万枚を突破。「夏のFree&Easy」(7月発売)や「気づいたら片想い」(4月発売)も、それぞれ50万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。デビューからわずか2年。AKB48関連グループの中でも、乃木坂46の勢いは目立っている。

 NHK関係者は「今年はフレッシュな顔触れを意識した人選を進めている」と説明。「他アーティストが苦戦する中、今年発売した楽曲すべてが50万枚を突破した乃木坂46の実績、勢いは、十分評価ができる」と初出場に太鼓判を押している。また、紅白出場の決め手の1つ、同局への貢献度もある。乃木坂46の主要メンバーが、同局BS1の海外サッカー番組PRスポットに出演中。同局音楽番組にも多数出演している。

 乃木坂46は「美形ぞろい」とビジュアルへの評価も高く、お嬢様のような清楚(せいそ)な雰囲気が特徴。幅広い年代から支持される中、最近はメンバー個人も活躍の場を広げている。白石麻衣(22)は女性ファッション誌「Ray」で専属モデルを、フジテレビ系「うまズキッ!」でMCを務めている。橋本奈々未(21)は13年フジテレビ系連続ドラマ「SUMMER

 NUDE」や日本テレビ系「BAD

 BOYS

 J」に出演。生田絵梨花(17)は先月上演された「虹のプレリュード」でミュージカル初主演を果たした。

 勢い、人気及び実績、同局への貢献度など、すべての点で申し分がないグループだけに、早々に初出場が内定したとみられる。

 ◆乃木坂46

 秋元康氏がプロデュースを手掛け、AKB48の公式ライバル。12年2月「ぐるぐるカーテン」でデビュー。所属レコード会社の拠点で最終オーディションが行われた東京・乃木坂がグループ名の由来。「46」は「AKB48より人数が少なくても負けない」ということから。在籍メンバーは40人。代表曲「おいでシャンプー」など。