第21回東京国際映画祭(26日まで、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズなど)で20日、映画「余命」(生野慈朗監督、来年2月7日公開)の舞台あいさつがあり、主演の松雪泰子(35)が登壇した。結婚10年目で妊娠したものの乳がんが再発し、進行を早めても出産するか、子供をあきらめて治療に専念するか選択を迫られる女性の物語。

 前夫との間に長男がいる松雪は「私にとって衝撃的な選択でハードルが高い作品でした。出産経験があるので考えさせられました」。生野監督は「『レッドクリフ』のようにスペクタクルでもない。『容疑者Xの献身』のようにサスペンスでもない。この作品は人の日常を劇的にすることなく細やかに描きました。心に入っていく映画だと思っています」と紹介した。