幕末に生きた薩摩の男、中村半次郎を描いた映画「半次郎」(五十嵐匠監督、10月9日公開)の舞台あいさつが29日、都内で行われ、榎木孝明(54)EXILEのAKIRA(29)白石美帆(32)らが出席した。同作品は鹿児島出身の榎木が13年間あたためてきた企画で「薩摩は大久保利通や西郷隆盛ばかりじゃない。その陰に隠された人物にスポットを当てたかった。日本人のカッコよさを伝えたい」と意図を説明した。

 時代劇初挑戦だったAKIRAについて榎木は「正直初めは心配しました」と明かしたが、立ち回りを見て「時代劇は30年やってるけど、初めて人の立ち回りを見て鳥肌が立ちました。魂の芝居をしてくれた」と絶賛した。恐縮するAKIRAは「実在の人物を演じたのは初めてでプレッシャーもあった。(自分が演じた)永山さんに『そんな甘っちょろい人生じゃないよ』って言われないよう、精いっぱい生き抜く思いだった」と力を込めた。