漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗る人が、児童養護施設などに匿名寄付を行う運動が各地で起きる中、原作者の故梶原一騎さんの実弟で作家真樹日佐夫氏(70)が10日、同作品の実写版映画(11月公開予定)を製作することを明らかにした。「伊達直人の精神」がさらに広がり、日本が良くなればという願いがあるという。真樹氏はこの日、長年寄付を続けてきた福岡市のホストを「初代伊達直人」に任命。寄付のほか、災害被害を援助するための「伊達直人基金」設立も発表した。

 真樹氏によると「タイガーマスク」の実写版映画は5月にクランクイン、11月公開の予定。「タイガーマスク」では児童養護施設で育った伊達直人が、タイガーマスクというレスラーであることを隠しつつ、施設に寄付をしていた姿が描かれた。映画版のテーマについて真樹氏は「寄付をさとられたくない、という伊達直人の『匿名の愛』『秘めたる情熱』。こうした伊達直人の精神がバックボーンになった作品になる」と説明した。