俳優小栗旬(25)主演で昨年公開された「クローズZERO」の続編が製作されることが12日、分かった。小栗は再び、不良だらけの高校でトップを目指す主人公・滝谷源治を演じ、前作と同じ三池崇史監督がメガホンを取る。女優山田優(23)との交際で話題になった小栗だが、公私ともに多忙な合間をぬって、すでにトレーニングを始めている。7月にクランクイン、公開は来年予定。

 前作以上に小栗は「-ZREO2(仮)」に意欲を見せている。製作決定について「役者としてすごく幸せなこと。とことん思うがままブレーキをかけずやろうと思う。120%出し切りたい」とコメントしたとおり、7月のクランクインに向けて、すでにトレーニングを開始した。血管を圧迫した状態で筋トレを行い、効果を高める加圧トレーニングを週2回、プロテインも飲み始めた。体作りは小栗なりに物語の背景を考えてのことだ。

 前作ラストで主人公・源治は、リンダマンという謎めいた男に倒された。悔しさから源治は体を鍛え上げるはず、と想像した。「体の大きさで強さが決まるわけじゃないけど、強さに説得力を持たせられる肉体を作らなければならないから、ゴツく太くなろうと思っている」。昨年のドラマ「名探偵コナン」のスペシャル版で高校生役を卒業したと思われた小栗だが、関係者は「いい作品、いい役があるなら、彼は何でもやるはず」と語った。

 設定は前作から8カ月後。源治は卒業を間近に控えているが、鈴蘭高校は1つにまとまらない。そこに鳳仙学園からの刺客が送り込まれ、過去の因縁も再燃する展開。今作で小栗が源治を演じるのは最後になる。

 山本又一朗プロデューサーは「1作で終わらせるつもりはなかった。世界観を受け継ぎつつ、もっと疾走感を出して、新しい客層を呼びたい。100倍おもしろくなる」と自信を見せた。興収目標は前作を10億円上回る35億円だ。三池監督も「信じられないくらい加速させる」、共演のやべきょうすけも「やるからには前作を超えたい」と意欲的だ。