女優観月ありさ(31)が映画「Baby

 Baby

 Baby!(仮題)」(両沢和幸監督、来年9月公開予定)で初めて妊婦を演じる。フジテレビのドラマ「ナースのお仕事」のキャストとスタッフが再結集した日本初の出産コメディーだ。出産~育児と仕事を両立させる女性の難しさや少子化の現実を描く。

 観月が演じるのは旅行雑誌の編集者としてバリバリ働く30代。新雑誌の編集長の座を目前に妊娠して出世の道は閉ざされ、会社も辞める。失意のうちに通う産婦人科で40代で4人目を妊娠した春江(松下由樹)と知り合い、命の大切さに気付き出産の意志を固める。

 ほかにも20代の幸せ妊婦の真由美(野波麻帆)、わけあり妊婦の元モデル役(神田うの)らナース組が6年ぶりに集合する。

 撮影現場では産婦人科の院長役で3人のママ斉藤由貴(41)の経験談に、観月ら未経験女優陣は耳を傾けた。スタッフによると「子どもが要らないとは思わない。ただ時期が問題」と声をそろえていたという。

 ヒット曲「伝説の少女」でデビューして17年。初めてママになる観月は「体験したことのない妊婦役で、(おなかが)本当に重く大変でしたがこれが命の重さなんだと感じました」。ドラマで妊婦を体験している松下も「5カ月、7カ月、10カ月と3つのおなかの特殊メークをつけていた。撮影が終わった今は、体の一部がなくなったよう」と話していた。