女優井上真央(22)が3日、主演映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」(10月24日公開予定、新城毅彦監督)の撮影を終えた。3月に明大を卒業したばかりだが、演じたのは中、高校生。「今回が最後かもしれない」という学生服姿の新社会人に聞いた。

 髪も長く大人っぽくなった井上だが、子役時代の代表ドラマ「キッズ・ウォー」、大ヒットした「花より男子」で学生服姿を披露してきたせいか、今でも学校のセットで着用するブレザー姿がしっくりくる。

 井上

 大学卒業式の翌日から学生服を着ちゃって、自分では大丈夫かなって心配でしたけど、どうです?

 まだいけます?

 (卒業して)よろいが取れた感じです。大変だったけどずっと学業と両立が当たり前だったので、これから時間をどう使おうか、考え中。お芝居や映画を見たり、読書をして、いっぱい吸収したいです。

 社会人になって初仕事は昨年主演した興収77億円の大ヒット映画「花より男子ファイナル」に続く、学園もののラブストーリーだ。恋する女子高生役は、まだ専売特許かもしれない。

 井上

 「花男」の牧野つくし役は、周囲に助けられる(妹的な)存在でした。今度の種田繭は恋人を支えるたくましいキャラクターです。

 恋人役の岡田将生(19)は「ホノカアボーイ」「ハルフウェイ」、23日公開の「重力ピエロ」と主演級映画が続く成長株だ。

 井上

 年下は初めてで、最初に敬語を使われたときは、恥ずかしかったです。大学卒業もすると、そんな立場になるんだなぁと。しっかりしなきゃ。スタッフには、役柄の2人と同じみたいって言われてます。女の子って、同年代でも精神年齢は高いですから。

 取材中の岡田にいたずらを仕掛けるなど、現場でも弟をかわいがる姉のようだ。年上の松本潤や小栗旬と共演した「花男」の現場とは、違った雰囲気だった。

 井上

 フレッシュな岡田君を見ちゃうと、あの2人はもう学生服は無理ですね(笑い)。って私も最後かもしれないなぁ~って思いながら演じました。この映画には私のすべてをささげたつもりです。