SMAP香取慎吾(32)がこのほど、山形・鶴岡市の庄内オープンセットで主演映画「座頭市

 THE

 LAST」(阪本順治監督、来年公開)をクランクアップした。市を演じる香取が、宿敵の天道役の仲代達矢(76)と壮絶な切り合いを演じ、約2カ月の撮影を終えた。放心状態のまま現場スタッフから拍手を浴び、阪本監督と固く抱き合った。「座頭市として、生きることができました。幸せでした」と感無量の様子だった。

 仲代は70年公開の映画「座頭市

 あばれ火祭り」で主演の故勝新太郎さんと共演。約40年ぶりに市と戦った。「勝さんはもう1つの座頭市という型を作り上げましたけど、原作の子母沢(寛)さんは、香取さんみたいな座頭市をイメージされてたんじゃないかなあ」。勝さんが演じる市は、神速の剣を操る孤高の渡世人だったが、原作の「座頭市物語」は、市と妻タネの会話が中心のストーリー。香取と石原さとみ(22)が、原点の夫婦愛を演じ、作品に人間味を加えた。

 「撮影が終わった時に、『THE

 LAST』を飾れたなと思いました。すてきな作品になっていると思いますので、僕も見たいです」と香取。完成を心待ちにしていた。