遺伝子工学で現代に復活した恐竜のテーマパークでの事件を描いた「ジュラシック・パーク」シリーズ14年ぶり4作目の新作だ。第1作の舞台イスラ・ヌブラル島の22年後を描き、シリーズ初の新種のオリジナル恐竜「インドミナス・レックス」が登場。人間を欺き、おりから脱走するずる賢さと他の恐竜に襲いかかるどう猛さでスクリーンを食い破らんばかりの迫力だ。一方でクリス・プラット演じる飼育係と、訓練した恐竜ヴェロキラプトルとの信頼関係や、ブライス・ダラス・ハワード演じるテーマパーク運営者とパークを訪れたおいとの家族関係など、こまやかな心情も描かれる。

 93年の第1作は、化石でしか見ることのできない恐竜がどう動いていたかを映像で表現した、エポックメーキング的作品として映画史に残る。子どもの頃に見て親になった世代が、子どもと一緒に劇場に足を運べば、驚きと感動を共有できること請け合いだ。

 難を言えば、怪獣が大暴れする特撮もののような描き方をした終盤が気になった。日本が世界に誇る特撮を見て育った人間としては恐竜=実在の生物、怪獣=架空の存在、という線引きが頭の中でなされているからこそ違和感を覚えた。【村上幸将】

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