「筋肉で日本を元気にしたい」。格闘家でタレントの角田信朗(54)が14日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、26日にグアムで開催される「日本グアム親善 ボディビル選手権」出場の意気込みを語った。

 角田は男子ボディビルマスタークラス(40歳以上)とヘビー級(80キロ以上)に出場。3カ月で12キロ減量に成功した肉体を披露し「親善大会ではない。これは戦いだ。マスタークラスは年齢を言い訳にしないため退路を断っての出場です」と初出場での優勝宣言も飛び出した。

 角田がボディビルをはじめたきっかけは多岐にわたる。「自分の中の弱さと向き合っていかに限界を超えていけるか。潜んでいた能力をいかに覚醒させるか私の“業”のような物」。厳しいトレーニングも「燃え尽きていないから。ファイターの時、ことごとく敗れた自分に仕返ししたいと思う気持ちが強いから耐えられる」と話した。今年3月に公開された映画「迷宮カフェ」出演もそのひとつ。2週間で体を仕上げ、自殺志願を持つ弱気なボディビルダー・ナルシス松浦役を演じた。「そのときは、本格的に取り組むとは思わなかった。今思えば現実のことになってしまった」と語った。

 また「筋肉で日本を元気にしたい」との思いから豊かな老後は「お金と趣味と友達と筋力。年齢に抗うのではなくて迎える“ウェルエイジング”」と力説。来年55歳を迎えるにあたり「ウェルエイジングプロジェクト」構想を披露。第1弾として「メンタルと食事と効率よく安全な高齢者でも出来るトレーニング」本出版を計画しているという。そのために「自分を限界まで追い込むトレーニングを行い経験を積むことで、逆に楽で楽しい方法を教えることが出来る」と思いを語った。

 最後に決勝の舞台では「『武士道』をテーマに芸術的なポーズを披露し、センセーショナルな話題を提供します」と笑顔を見せた。