乳がんのため先月24日に右乳房全摘出手術を受けたタレント北斗晶(48)が3日に退院し、埼玉県内で夫で元プロレスラーでタレント佐々木健介(49)と会見した。乳がんは右脇のリンパ節に転移し、医師から「5年の生存率は50%」と告げられたと明かした。時折、弱音をのぞかせながらも「やっと1歩前に進める」「負けないように闘います」と力強く復活を誓った。

 10月下旬から抗がん剤治療を約半年、8回予定。その後は放射線、ホルモン治療と段階を踏み、治療に励む。元プロレスラーならではの北斗節も飛び出した。

 「おっぱい片一方ないぐらい何だよ。髪の毛なくなったら泣きますよ。泣きますけど、いいじゃん。生きていけたらいいな。生きるように頑張ります」

 仕事復帰は未定だが、笑顔で意欲を示した。「中途半端で戻るのでなく、本当に元気になれた時に戻りたい。皆さんの前に顔を出せたらと思います。戻ってきたら鬼嫁? もちろん。おっぱいがなくなっても、なんてことない」。困難を乗り越えれば、周囲に勇気を与えられると信じている。「北斗が頑張っているから自分も頑張ろう、と思ってもらえたら、右胸をなくしたことも無駄ではない」。

 気丈だったが佐々木から「乳がんになった意味を考えた。(佐々木が)死ぬまで横にいてほしい」と愛情をストレートに語られると、涙があふれた。また佐々木は「我慢しないで泣いて欲しい。悲しみは家族なので一緒。一緒に苦しんで、闘いたい」と力強く宣言した。