有村架純(22)と高良健吾(28)がフジテレビの看板ドラマ枠「月9(ゲツク)」に初主演することが18日、分かった。来年1月スタートの「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(月曜午後9時)でラブストーリーを演じる。初共演の2人は、これが民放連続ドラマ初主演。脚本は、月9の大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」を手掛けた坂元裕二氏(48)が担当する。

 初共演のフレッシュコンビが月9デビューする。有村は「重みを感じ、プレッシャーはありますが、月9ということを意識しすぎず、とにかく作品を大事にしたい」と話す。高良は「見ている方たちのパワーになったり、いい時間になったらいいなと思います。それができるのが、月9だと思う」と話している。

 有村はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で一躍知名度を上げ、今年も「ストロボ・エッジ」「ビリギャル」の主演映画2本が大ヒットするなど成長著しい。高良も今年は主演映画「悼む人」で難役に挑戦。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」では高杉晋作を熱演した。有村は、高良について「いつかお芝居をしたいと思っていた。共演はびっくりしたけど、すごくうれしかった」と話す。

 ドラマでは、地方から上京した男女の恋愛模様を描かれる。制作陣は「人生はつらい。でも恋をしている時は忘れられる」をキーワードに「泣けるラブストーリー」を目指すという。有村演じるヒロインは、幼いころに母が亡くなり、北海道にいた養父母に育てられた。高良は、両親を早く失い、北海道の自然の中で暮らす祖父に育てられた男性を演じる。北海道で出会った2人が、さまざまな困難や厳しい現実に直面しながらも東京で懸命に生きていく姿が描かれる。

 有村は「ひたむきに生きる姿というのは台本を読んでも涙が出そうなほど、ぐっとくるものがありました」という。高良も「一生懸命生きている人たちの人生を見て、何かを感じていただけたら」と話している。

 脚本を手掛ける坂元氏の代表作「東京ラブストーリー」から、来年はちょうど25年。節目に新たな東京ラブストーリーが誕生する。有村は「恋愛する喜びを一緒に感じていただければいいなと思います」。高良は「このドラマをやることで自分が変われると思うし、変わりたい」と話す。

 ◆有村架純(ありむら・かすみ)1993年(平5)2月13日、兵庫県生まれ。10年テレビ朝日系「ハガネの女」で女優デビュー。11年「阪急電車 片道15分の奇跡」で映画デビュー。13年「リトル・マエストラ」で映画初主演。アニメ映画「思い出のマーニー」で声優初挑戦。14年「ジャンヌ・ダルク」で初舞台。160センチ。血液型B。

 ◆高良健吾(こうら・けんご)1987年(昭62)11月12日、熊本県生まれ。05年日本テレビ系「ごくせん」でドラマデビュー。11年NHK連続テレビ小説「おひさま」や今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演。映画は06年「ハリヨの夏」以降、13年「横道世之介」や15年「悼む人」など数多く出演。10年日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞。176センチ。血液型O。