第88回アカデミー賞の授賞式が28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、米俳優レオナルド・ディカプリオ(41)が「レヴェナント:蘇えりし者」で主演男優賞を初受賞した。

 ディカプリオは、93年「ギルバート・グレイプ」で助演男優賞にノミネートされたのを皮切りに、04年「アビエイター」、06年「ブラッド・ダイヤモンド」、13年「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、それぞれ主演男優賞の候補となったが、いずれも受賞を逃してきた。このため授賞式のシーズンになると、「オスカーに嫌われた俳優」とありがたくない異名で呼ばれることもあった。5度目のノミネートで悲願を達成し、目を潤ませながらオスカー像を受け取った。

 「レヴェナント-」では、ほとんどせりふなしの役を、うめき声や表情などで熱演した。かつて「タイタニック」で共演した親友の英女優ケイト・ウィンスレットも「今年はレオが取ることをみんなが望んでいる」と話すなど、映画界からディカプリオの受賞を望む声が上がっていた。

 主演女優賞は「ルーム」のブリー・ラーソン、監督賞は「レヴェナント」のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が、作品賞は「スポットライト 世紀のスクープ」がそれぞれ受賞した。