保育園の開園が近隣住民の反対によって頓挫した千葉県市川市の件について、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(36)が「子供の声が騒音扱いされるなんてどんな国だ」と憤った。

 「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログをきっかけに国会でも取り上げられるなど、待機児童問題が社会問題になっている。そのなかで千葉県市川市で今月開園予定だった定員108名の大型保育園が、建設予定地周辺に住む住民の反対で開園を断念した。17日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」ではこの話題を取り上げるとともに、近隣住民の「この規模で保育園をここに作ることが妥当なのか」「静かな場所だということでこの土地を購入している。そこにこんな施設を造られたんじゃとんでもない」という声も紹介している。

 タレントで医師の西川史子(45)は「税金が投入される以上、みんなの同意を得るべきだと思うし、もし自分の家の近くにできると考えたら、みなさんの反対の声はわからないではない」と住民の考えに一定の理解を示す。一方、杉村は「実際に子育てをする立場からすると、こんなに悲しいニュースはない。子供が元気よく遊んでる声が騒音扱いされる国なんてどんな国だと」とこれに反対。また、住民が反対する根拠として挙げている“保育園前の道路が狭いため危険”ということについても「道が狭くて危険というが、どこの道路だって危険。子供の事故で1番多いのは自宅の半径500メートル以内なんです。どこでも起こる可能性があること」と反論した。

 母親が保育士だというタレントの壇蜜(35)は「待機児童問題をなんとかしなきゃという思いで結論を急いでしまったという節はある。子供は善で、先に住んでいる人の意見は悪なのか。対決構造のようにくりぬかれてしまう報道が、1番怖いことだしあってはいけない」とコメントした。