京都市内で6月30日に会見した高島礼子(51)は、覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された夫の元俳優高知東生容疑者(51)が、自らの父の介護をするために芸能界を引退した認識はないと主張した。「私は(高知容疑者から)父のために(芸能界を)やめるとは一言も聞いていません」と話した。

 高知容疑者は昨年6月に所属事務所を退社し、同秋公開の映画を最後に芸能界から退いている。闘病中である高島の父の介護が理由とされていたが、あくまでもそれは、高島、高知容疑者にとって「理由のひとつ」だったようだ。

 高島はこの日、高知容疑者の引退理由を「7~8年前から店(エステティックサロン)をやっていて、彼の性格的に『芸能人が片手間に商売をするのは失礼だ』と言っていた」と説明。あくまで「商売相手への礼儀」が主要な理由で、義父の介護に専念するためではなかったことを強調した。逮捕後に、高知容疑者が「義父の介護」に熱心ではなかったのではないか、とする報道もあった。この日の高島の発言には、あいまいなままになっていた引退理由を改める意味もあったようだ。

 そもそも父のために複数のヘルパーを手配し、高島は「私もできる範囲のこと」という。高知容疑者が仕事で不在の高島に代わって医師と治療方針の話をすることはあっても、介護に専念するほどの状態ではないとした。それでも夫が逮捕されたことは「正直(父が)どこまで理解できるかという状況ですが、内緒にしております」と涙ながらに苦しい胸の内を明かした。

 ◆高知東生(たかち・のぼる)本名・大崎丈二(おおさき・じょうじ)。1964年(昭39)12月22日、高知県生まれ。明徳義塾高では控え投手として甲子園出場。「高知東急」の芸名でデビューしたが、97年に東急電鉄からイメージを混同されると芸名使用差し止め訴訟を起こされ敗訴、芸名を「東生」に変更した。99年に女優高島礼子と再婚。昨年、義父の介護のためとして芸能活動を引退。182センチ。