NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の13日の平均視聴率が22・6%(関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。前日12日は23・3%だった。

 これまでの最高は4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされた回の24・6%。7月7日の19・4%が最低となった。

 13日の回は、花山伊佐次(唐沢寿明)が、なぜペンを2度と握らないと決めたのか。その理由を話し出した。

 花山の家は苦しい生活をしていたというが、母親がある時、本を読んで明るい顔になったという。「元始、女性は実に太陽であった」という平塚らいてうの「青鞜」だった。「言葉の力」に気付いた花山はペンを持つ仕事に就いた。

 結核で戦地から帰国し、戦時中、内務省で働いていた花山は「『言葉の力の持つ怖さ』には気付いていなかった」と話す。戦意高揚のために加担していたことを悔いる。終戦の時に「すべて気がついた」。そしてペンを2度と握らないと決めたのだった。

 常子は衝撃を受けながら帰る。ところが話しはこれで終わらない。常子は小銭入れのガマ口を落としてしまった。

 これを拾った花山は、書いてある住所の常子の家に届けにいった。そこで母の君子(木村多江)に、雨漏りを直しにきた大工と間違われて、修繕をさせられるはめになる、という回だった。