人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(原作秋本治)の連載40周年を記念する新作アニメが、8年ぶりにフジテレビで放送されることになり8日、同局が発表した。スペシャルアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(仮題)として、9月18日午前9時から放送される。

 両津勘吉が、誘拐犯に追われるアッタカイーノ王国のサブリナ王女を助けたことから、下町全体を巻き込んだ国際的大騒動になっていくストーリー。大原大次郎、中川圭一、秋本麗子ら派出所の面々はもちろん、両津の祖父、勘兵衛や擬宝珠(ぎぼし)一家、爆竜大佐、警視庁特殊刑事課など、こち亀オールスターが集結する。

 「週刊少年ジャンプ」連載40周年の記念アニメとあって、ジャンプアニメでおなじみのゲスト声優陣も決定した。サブリナ王女は「NARUTO-ナルト-」のうずまきナルト役を務めている竹内順子、誘拐犯リーダーを「キン肉マン」の神谷明が演じる。誘拐犯の3人の部下役は、「SLUM DUNK」の桜木花道を演じる草尾毅、「トリコ」のトリコを演じる置鮎龍太郎、「BLEACH」の黒崎一護を演じる森田成一という顔ぶれがそろった。ラサール石井らこち亀レギュラー陣とどのような掛け合いをみせるのかも注目だ。

 しぎのあきら監督は、新作アニメの制作に「“やりたいモード”は常にありましたので、8年間待っていて、生きててよかったと思います」。作品について「ドタバタとペーソス。それが『こち亀』の両輪だと思います。笑って泣いて、スッキリと!」と抱負を語る。ファンに「スタッフ一同、リオ五輪の声援に負けないように頑張っています。『こち亀』は漫画界の金メダリストです!」とメッセージしている。