嵐が10日、9年ぶりとなる全国アリーナツアーの最終公演を横浜アリーナで行った。リオデジャネイロ五輪期間中とあって、メンバー5人は、日本選手団のメダルラッシュに刺激を受けた様子。感動した競技や選手を次々と明かして盛り上がっていた。

 公演中盤、5大会連続で日本テレビ系の五輪番組メインキャスターを務める櫻井翔(34)が切り出した。「重量挙げの三宅宏実ちゃん、すごかったですよね。楽屋のテレビで、みんなで見てました。僕は一番テレビの近くで見てたから誰も気づいていないと思うけど、正直泣いてました」。続けてメンバーに向かい「みなさんはどうですか?」と水を向けると、一気に五輪トークに花が咲いた。

 二宮和也(33)は心を動かされた競技として、競泳男子400メートル個人メドレーの萩野公介(21)瀬戸大也(22)の60年ぶりダブル表彰台を挙げた。「金と銅。水泳1回も習ったことないけど、やっぱり感動するもんだな。瀬戸選手が萩野選手に『おめでとう』って言うの、良くない?」。

 体操男子団体金メダルを話題にしたのは相葉雅紀(33)だった。「内村(航平)君と山室(光史)君と昔テレビでお会いしたことがあって、ずっと団体で金メダル取りたいって言っていたから。感動した!」。

 松本潤(32)は今後にも期待した。「(卓球シングルス準決勝進出の)福原愛さん。まだメダルは決まってないけど、石川(佳純)さんが負けた分も含めて思うことはあるよね。あとはエア・ケイ!(男子テニスの錦織圭)」。

 最後に話を振られた大野智(35)は「もう残ってない」と苦笑いしたが「今回僕、あれ…あれが見たいんですよ。競技名は分からないけど、これが…」と言ってオールをこぐしぐさをした。すぐさまメンバーたちから「カヌー? さっき銅メダル取ったよ。日本人初。結構なことだよ」と突っ込まれると「ええっ~、ウソ!? さっき? マジか、見たかった…」としょんぼりすると、場内は大爆笑に包まれた。

 コンサートでは、日本テレビ系のリオ五輪テーマ曲「Power of the Paradise」(来月14日発売)も披露してファン1万5000人を沸かせた。櫻井が「週末くらいにはリオにいるかな」と話すと、4人からおみやげをねだられた。メダルラッシュに沸く日本列島同様、嵐の5人もリオ五輪を楽しんでいる。【横山慧】