第59回ブルーリボン賞(主催・東京映画記者会=日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者で構成)の授賞式が8日、東京・霞が関のイイノホールで行われた。

 新人賞を受賞した岡村いずみ(27)は、28年ぶりに復活した日活ロマンポルノリブート(再起動)企画第1弾として、行定勲監督(48)がメガホンを取った「ジムノペディに乱れる」でヒロインを演じた。ロマンポルノの大先輩・美保純が、「ピンクのカーテン」などで第25回ブルーリボン賞新人賞を受賞して以来、34年ぶりとなるロマンポルノ作品からの同賞受賞に、岡村は「私もいただくことができて、すごくすごく光栄です」と壇上で涙を浮かべた。

 昨夜は緊張し、遅くまで父からスピーチの特訓を受けたという。「夜遅くまで父にスピーチの特訓をしてもらいましたが、その内容は全部、吹っ飛びました。ぬれ場があるので、父は最初、すごく反対されてたんですけど、受賞の報告をしたらすごく喜んでいた。ちょっと安心させられたかな、やっと親孝行ができ始めましたのかなと思っています」と喜んだ。

 岡村は、司会の有村架純から「とっても美しかったです。作品にどのような気持ちで挑みましたか」と、褒められつつ、ぬれ場を演じた思いを聞かれた。「やっぱり、ぬれ場があるから、ちゅうちょしたんじゃないかとか、いろいろな人に言われたんですが、不思議と脱ぐことに抵抗はなくて。いろいろな先輩の女優の方々も脱いでいますし、行定監督の脚本が、すごいすばらしかったので、やってやるぞ、という気持ちで出させていただきました」と言い、Fカップの胸を張った。

 この日の授賞式に、父を誘ったが「パパは場違いだから、緊張するからいいよ…」と固持されたという。すると、司会の大泉洋から「いやぁ…お父さんもお喜びじゃないですか? お父さんが来てくれていますよ!!」とツッコミが…。思わぬドッキリに、岡村は舞台袖の方に振り向いて、胸を押さえたが、大泉の大ウソだった。大泉が「この場で、ウソをついてしまいました」と言うと、ホッと胸をなで下ろしていた。