演歌歌手羽山みずき(25)が5日、東京・渋谷センター街で2枚目シングル「雪んこ風唄」のPRを行った。

 もんぺ姿にわら帽子をかぶった「雪んこ」スタイルで登場し、若者らが行き交うスクランブル交差点やセンター街を練り歩いた。雪んこ姿をした羽山の突然の登場に、道行く若者や外国人らも足を止めて写真撮影をするなど、今日発売となった新曲を存分にアピールした。雪国の山形県出身の羽山だが、雪んこの格好をするのは初めてで「すごく恥ずかしかったですけど、みなさんが温かくてうれしかった。若い人にも歌ってもらいたいです」。

 羽山は昨年3月に「2015年日本クラウン新人オーディション」でグランプリを獲得して同4月に歌手デビュー。高校卒業から15年12月までの6年間、地元山形県の出羽三山神社で巫女(みこ)として勤めていた経歴から、「開運演歌女子」として名を広め、昨年の日本レコード大賞新人賞も獲得した。「この1年間は何もわからないまま体当たりで活動していたけど、多くの方に支えていただいて本当に感謝しています。より多くの人に知ってもらえるように一生懸命歌っていきたい」。

 まだ都会には慣れないようで「渋谷は都会のイメージで、怖くて1人で来ることはほとんどなかったです。これからゆっくり回れるようになれれば」。巫女をしていたこともあり「神社やお寺が好きなので、明治神宮の周りなら歩けます。巫女だった時の気持ちを思い出しながら歩いています」とデビュー曲のヒット祈願も行った渋谷への思いもにじませた。

 今後の目標については「日記を書くようにしていて、思ったことを(地元の)庄内弁で書いています。それを見返して、また次のステップを踏んでいけるような歌い手になりたいです」。取材陣からNHK紅白歌合戦について聞かれると「『紅白頑張って』と周りの方から言われるので、この衣装を着て出られるように頑張りたいです」と意気込んだ。