NHK大河ドラマ「篤姫」の最終回の収録が27日、東京・渋谷のNHK放送センターのスタジオで行われ、1年以上にわたった撮影の全日程が終了した。主演の宮崎あおい(22)は笑顔を見せながらも、涙声で「篤姫を生きることができて本当に幸せでした」と振り返った。

 最後に撮影されたのは篤姫が亡くなるシーン。全収録を終えると、スタッフがクラッカーを鳴らし、スタジオは大きな拍手に包まれた。既に撮影を終えている篤姫の夫徳川家定役の堺雅人(34)が花束を渡すために登場すると、宮崎はその場に泣き崩れた。

 視聴率が1けたの連続ドラマも珍しくない中、「篤姫」は大ヒットし、これまでの関東地区の平均視聴率は24・0%(ビデオリサーチ調べ)。宮崎は「篤姫が、みんなが大好きになれるあこがれの女性だったからだと思います」と話した。

 ドラマは12月中旬まで放送予定。次の大河ドラマは上杉謙信ゆかりの戦国武将直江兼続を描く「天地人」で、来年1月にスタートする。