女優上戸彩(25)が15日、東日本大震災の被災地の宮城県石巻市を訪れ、渡哲也(69)率いる石原軍団が炊き出しを行っている「石巻げんき食堂」に参加した。

 渡と上戸は09年のテレビ朝日系ドラマ「結婚」で親子役で共演しており、2人は抱擁しながら再会を喜んだ。震災後、上戸は「炊き出しをやるときはぜひ参加させてください」と渡にお願いをしていたことを明かし、「私もこういう思いを続けていきたいです」と訴えていた。

 14日深夜に仕事を終え、この日午前4時に都内を出発した上戸は、車中で仮眠を取りながら約7時間かけて到着した。会場では、サプライズゲストの登場に歓声が上がり、上戸はエプロン姿になって焼きそばを作り始めた。被災者の方々に「負けないでね」と声をかけながら唇をかみしめ必死に作る姿に、訪れた被災者からは「かわいい」との声も聞かれた。

 上戸は炊き出しに参加しただけでなく、被災地へ送る約1万点もの救援物資も自ら運び込んだ。渡は「彩のおかげで笑顔が多かった。現場の華でした」と締めくくった。