吉本興業が、同社運営の「京橋花月」(大阪市都島区)と「品川よしもとプリンスシアター」(東京都港区)の2劇場の閉館を検討していることが12日、分かった。観客数の減少が理由。ともに11月末に賃貸契約期限を迎えるが、更新しない可能性が高いという。

 京橋花月の座席数は500席。年間30万人の来場を目指して2008年11月にオープンしたが、立地が悪く、観客数が伸び悩んでいた。

 一方、09年4月に品川プリンスホテル内に開場した品川よしもとプリンスシアター(433席)は東日本大震災後、ホテルの宿泊客が激減した影響で、劇場への入場者も大幅に減った。

 吉本興業は今年5月、京都に「よしもと祇園花月」をオープン。人気のある出演者が限られる中で、劇場の再編も視野に入れているとみられる。

 吉本興業は「現時点では方針は決まっていない」としている。