テレビドラマ「岸辺のアルバム」「父の詫び状」や映画、舞台など数多くの作品に出演し、人間味豊かな演技で知られた俳優の杉浦直樹(すぎうら・なおき)さんが21日午後7時23分、肺腺がんのため東京都内の自宅で死去した。79歳。愛知県出身。葬儀・告別式は親族のみで執り行う。喪主は妻仁美(ひとみ)さん。
日大芸術学部中退。在学中に新演劇研究所の設立に参加し、1957年に日活の「俺は待ってるぜ」で映画デビュー。翌年「錆びたナイフ」の悪役で注目された。
山田太一さん脚本の「岸辺のアルバム」や向田邦子さんの「あ・うん」などテレビ史に残るドラマに出演した。特に向田作品は数が多く、ドラマを舞台化した「父の詫び状」の父親役は再演を重ね、持ち役となった。
舞台では、ニール・サイモン「おかしな二人」などの翻訳劇に取り組んだ。2001年初演の「こんにちは、母さん」(永井愛さん作・演出)も話題になった。渋い二枚目ばかりか、軽妙でコミカルな演技も自在にこなせる実力派だった。02年、「あ・うん」で菊田一夫演劇賞を受賞。06年旭日小綬章。
06年に脳梗塞のため舞台を降板、療養していた。




