東日本大震災の被災地・仙台市の八木山動物公園に中国からジャイアントパンダが貸し出されることが22日、決まった。25日から訪中する野田佳彦首相が胡錦濤国家主席や温家宝首相との会談で正式合意する。国交正常化40周年を来年に控え、日中友好のシンボルとしたい考えだ。

 首相は22日午前、官邸を訪ねた仙台市の伊藤敬幹副市長と八木山動物公園の遠藤源一郎園長に「週末に中国に行くので話をまとめたい」と約束。副市長は「心に傷を持った子どもたちのいやしや、希望の光になるよう実現したい」と述べた。

 歌手の近藤真彦、女優の黒柳徹子がパンダ招致を希望する子どもたちの署名を首相に手渡した。貸与費用は大手芸能プロダクションのジャニーズ事務所が設立した復興支援プロジェクトが集めた募金などから調達する。

 パンダ貸与は5月下旬、温首相が被災地を訪れた際に出会った女子児童が温氏に「パンダが大好き」と手紙を書いたのがきっかけ。同動物公園も中国の国家林業局などに貸与を働きかけていた。

 中国は1972年、日中国交正常化を記念し、東京・上野動物園に2頭を贈呈。2000年には阪神大震災の復興を願い、神戸市の市立王子動物園に2頭を貸与した。