歌手で女優の酒井法子(55)が11日、都内で行われた舞台「西郷と大久保-永遠の契り-」(6月17~21日、東京・あうるすぽっと)の制作発表に出席した。
酒井が演じるのは、主役の西郷隆盛(田村幸士=48)が奄美大島に流罪になっていた時に共に暮らし、子供を身ごもった愛加那役。「西郷さんは10代の時にNHK大河『翔ぶが如く』で(西郷の妹の)琴子役を演じて、何かと縁があります。正妻の身ではありませんが、子供を身ごもり、ずっと見守り続けてきた愛加那という女性を演じることを楽しみにしています」。
先月26日に東京・丸の内コットンクラブで行ったライブでは「これからは舞台の稽古で、鹿児島弁で『もす、もす』言います」と意欲を語っていた。酒井は「『もす』が1個もなかった。奄美大島の人は『もす、もす』とは言わないそうなんです。残念です」と笑った。
同舞台は制作総指揮の倉科遼氏(75)が、鹿児島藩が生んだ維新の英雄、西郷隆盛と大久保利通の関係に新解釈を加えている。倉科氏は「明治維新で廃刀令によって侍が消えたと教科書で教わった。でも、500年も続いた侍が、そんなもので消えるのかと釈然としないものがあった。それは西郷と大久保が、民主国家を作るために侍を滅ぼさなければならないと話して、国内最後の内戦、西南の役を起こしたんじゃないといういう話です。これは私のフィクションです。でも、リアルに書いた自信があります」と話した。
田村は「3、4年くらい前からお声がけいただいていて、機が熟した。明治維新の西郷と大久保は、いろいろな方が書いて、演じてきた。その行間をしっかり演じて、いい作品が届けばいいと思っています。西郷さんに対しては、皆さんイメージが強い。この作品の中では、今まで語られたものと大分違う。そこを責任を持って、しっかり演じたいと思います。鹿児島弁は方言研修にNHK大河の『西郷どん』を担当した人に録音したものをいただいています。でも、イントネーションだけじゃない、感情も伴わないと方言にならない」。
大久保を演じる佐藤弘樹(39)は「大久保利通のお墓が青山墓地にあります。現代でも、思いを持ってお墓参りに来る人がいるのに、大久保利通の人望を感じます。スポットライトが当たりにくい部分に焦点が当たることにプレッシャーにも感じるし、真摯(しんし)に頑張っていきたい」と話した。
西郷の正妻、糸子を演じる棚橋幸代(48)は「歴史に名を刻む西郷隆盛。国を思い、人を思い、命をかけて戦い抜いてきた西郷を支える糸子を演じられることを光栄に思います。そういった魂を一人でも多くの方に感じてもらえたら」と話した。
幕末に“人斬り半次郎”と呼ばれた薩摩藩士で、維新後は陸軍少将になり、西南の役で西郷に殉じた桐野利秋を演じる賀集利樹(47)は「桐野利秋というのは正直、最初は誰だろうと思いました。中村半次郎と言われると知っている人も多いけど、桐野利秋と言われるとね。プライベートでの(田村)幸士君との関係性を芝居に生かしたい」と話した。



